Q1.コンタクトレンズを着けると、目が充血するのはなぜ。
A1.コンタクトレンズによる目の充血ですが、いろいろな原因が考えられます。たとえば、
・アレルギー性結膜炎による充血
・目が乾くことで角膜の表面が荒れて充血
・酸素不足による充血
などです。
ただ、コンタクトレンズによる充血が気になるということで、目を診察させていただいても、原因が特定できない場合が非常に多いです。
やはり、目に異物を入れているわけですから、ある程度、充血してしまうのは致し方ない面があるのではないかと思われます。
ある程度、酸素を通し、かつ、なるべく汚れにくいコンタクトレンズを入れられることをお勧めします。
充血を抑える目薬がありますが、目を治療しているわけではなく、血管を収縮させることで、充血を抑えているだけです。原因に対する治療の意味はありません。
A2.角膜(黒目の表面)にとって酸素は不可欠です。酸素が不足すると角膜の中の内皮細胞が死にますが、それが再生することはありません。
ですので、コンタクトレンズが酸素を通すことは非常に重要です。それが一番重要なことです。
Q3.初めてコンタクトレンズを購入します。時間はどの位かかるの?
A3.患者さんにもよりますので、一概に何分とは言えません。また、眼科によってもスピードが違います。
初めての方はコンタクトレンズの装用練習が必要ですので、どうしても時間がかかりやすいです。
かかろうとされる眼科や店舗に問い合わせてみられればいいのではないかと思います。
A4.コンタクトレンズは目に(角膜に)直接ひっついていますが、メガネは目から1センチメートル以上離れています。
そのため、コンタクトレンズは目にトラブルを起こす可能性がありますが、メガネはトラブルを起こしません。
一方で、コンタクトレンズは物を見る時の歪みが少ないですが、メガネは目から離れているために物を見る時に歪みが出てしまいます。
A5.使い捨てでないコンタクトレンズはやはり、汚れが貯まっていきますので、それが一番の問題です。
使い捨てコンタクトレンズは短期で交換しますので、汚れが貯まりにくいです。1日タイプのコンタクトレンズは毎日フレッシュな状態でつけられます。
しかし、使い捨てコンタクトレンズの一番のメリットはそこではないと思います。
使い捨てコンタクトレンズの場合、高含水レンズやシリコンハイドロゲルレンズなどの素材を使用できますが、これらの素材は酸素を通しやすいです。目にとって酸素は非常に重要ですので、目の安全性にとって一番大事なポイントになります。
ところが、使い捨てでないソフトコンタクトレンズの場合は、それらの素材を使用できませんので、酸素の透過性が低くなってしまいます。
使い捨てコンタクトレンズをお勧めしたいです。