A1.ソフトコンタクトレンズ(使い捨てコンタクトレンズを含む)はスポンジのように素材の中に水を含みます。その水分の含有量を含水率と言います。
素材がシリコンハイドロゲルではない従来型のソフトコンタクトレンズの場合、素材は酸素を通しませんので、含まれている水分が酸素を通します。なので、含水率が高いほど、酸素を通しやすい傾向があります。
A2.コンタクトレンズレンズの種類によって曇る理由が違います。まずは、以下のどのレンズに当てはまるかを調べてください。
・シリコンハイドロゲルレンズの場合 油脂分がつきやすい素材です。アルコン社のレンズなどはコーティングによって油脂分が付きにくいのですが、全体的には油脂分が付きやすいです。化粧品には油脂分が多く含まれていますので、付着してしまう場合があります。また、指の表面にも油脂が多いので良く手を洗っていただいてから手入れをされたほうが良いです。
・ハイドロゲルレンズ(シリコンハイドロゲルではない従来型のソフトレンズ) イオン性のレンズはタンパク質が付きやすく、それが汚れの原因になります。
乾いた場合にもやはり見え方が曇ります。
・ハードレンズ ハードレンズは油脂などが付きやすいです。よくこすり洗いしていただくことが重要です。
Q3.コンタクトレンズの度があってないように思うのですが?
A3.コンタクトレンズの度が合ってない場合は眼科にかかって確認していただくしか方法はありません。
自分自身でコンタクトレンズの度を変えた場合には過矯正と言って強すぎる度にしてしまう可能性があります(過矯正の場合、遠くは良く見えたりします)。
すると、目に負担がかかって目が悪くなる場合もあり得ます。
やはり、コンタクトレンズを装用していらっしゃる場合は、特に何もなくても年に1度くらいは眼科にかかられることをお勧めします。
A4.コンタクトレンズに中には、うるおいタイプのレンズがあります。保湿性の高い成分を付加することで水分を保持し、乾きを防ぎます。自分に合ったレンズを選んでもらうことが重要です。
それでも乾く場合、ソフトサンティアのような人口涙液を点眼してください。防腐剤などが入ってないものがお勧めです。
コンタクトレンズに汚れがつくと、汚れが涙をはじいてしまう場合があります。すると、コンタクトレンズの表面が乾いたり、曇ったりします。それにより、目が乾くように感じてしまう場合があります。
A5.使い捨てでないコンタクトレンズはやはり、汚れが貯まっていきますので、それが一番の問題です。
使い捨てコンタクトレンズは短期で交換しますので、汚れが貯まりにくいです。1日タイプのコンタクトレンズは毎日フレッシュな状態でつけられます。
しかし、使い捨てコンタクトレンズの一番のメリットはそこではないと思います。
使い捨てコンタクトレンズの場合、高含水レンズやシリコンハイドロゲルレンズなどの素材を使用できますが、これらの素材は酸素を通しやすいです。目にとって酸素は非常に重要ですので、目の安全性にとって一番大事なポイントになります。
ところが、使い捨てでないソフトコンタクトレンズの場合は、それらの素材を使用できませんので、酸素の透過性が低くなってしまいます。
使い捨てコンタクトレンズをお勧めしたいです。